WCAN 2018 Winter に参加してきました。


WCAN 2018 Winter に参加してきました。今回のWCANはデザインについての話が多かったように感じました。デザインすることの目的や、デザインとは?ということについて深掘りできた1日だったかと思います。取り急ぎな記事になりますが、内容を忘れないうちにメモをブログとして残しておきます。

世界中でファンを掴め!多言語対応の新展開

江口 伸行 さん
株式会社エスケイワード WEBソリューション事業部 デジタルコミュニケーション部 副部長

メモ

現在、インバウンド市場は爆発的に増加中。訪日外客数が2013年(1036万人/年)からわずか3年で倍増した(2403万人/年)。政府は、2030年までに6000万人/年を目標としている。この市場変動により、多言語化サイトのプロジェクトが突然降りかかってくる。

多言語化を翻訳会社に頼むと、翻訳会社は日本語から外国語に訳すとき外国語から日本語に戻せる可逆性を重んじるため直訳になってしまう。また、文字数×単価のためコストがかかる。

多言語プロジェクト成功のポイント

1. プロジェクト体制づくり
WEB制作担当と多言語展開担当のお互いの役割を明確にし、主観の入らないプロジェクトにしていく。多言語パートナーを選ぶポイントとしては、Web制作のノウハウとプロジェクトができること、予算内で外国語対応ができること、ルールやガイドライン整備やクレーム対応もできることが重要になる。

2. コミュニケーション設計
訪問外国人が求める価値がモノから体験にシフトしている。そのため、ユーザーの体験価値を向上させることがポイントになってくる。ストーリーや思いにフォーカスしたコンテンツの提供や、VRや動画などの体験型の伝え方をする。ペルソナなどから国内・機内・国内の通信環境を考慮したユーザーの行動を分析し計画することが重要。

3. 情報インフラ整備
多言語化プロジェクトのコストと質のバランスを取れる多言語管理ツールを取り入れる。

WEBディレクターがデザインを校了に導く5つのポイント

今泉 亮さん
株式会社アビリティコンサルタント

メモ

1. (クライアントの)体制の確認
「クライアントのWEBサイトチェック者について」、「決定権の所有者」、「担当者のWEBリテラシー」、「担当者の社内への影響力」を確認し、デザインがひっくり返るリスクを避ける。

2. 目的の共通認識
クライアントとターゲットやサイトの制作によるゴールを共有し、デザインの判断基準をターゲット(ペルソナ)が行動するか否かにする。共通認識を持つことで、デザインセンスの違いによる細かい修正の繰り返しを防ぐ。

3. プレゼンする
デザイナーが取り入れている意図(トレンド/ユーザビリティ)を把握しプレゼンに挑む。意図を伝えることで、トレンドの理解をしてもらうことや新しいデザインの実現もできる。

4. 校了をもらう
デザイン確定から公開までの期間が開くと修正発生のリスクは高まる。その対策として、ページ毎に校了をもらう、修正回数を制限するなどがある。このような取り決めは、契約段階で行う。また、担当者に理解してもらえるような協力体制を築くことも重要。

5. 信頼される
クライアントからの信頼を得るには、共感してもらうこと(伝えるではなく共感)、ディレクター自身が自信を持って話すこと、そして指揮を取ること。こちらからクライアントに何がいいかを聞くのではなく、提案をしていきましょう。

デザイナ全員で、デザイン組織を「デザイン」した話 - CTOと新人デザイナが語るデザイン組織の価値 -

船越 正宏 さん  
株式会社エイチームライフスタイル 執行役員 CTO 兼 クリエイティブ戦略部 部長

メモ&感想

エイチームさんが今回伝えたかったことは、 "デザイナーはプロダクトだけでなく、組織もデザインする。" という内容で、主にエイチームライフスタイルさんがどのようにデザイン組織を立ち上げ何を大切にしてきたかという話でした。
デザイナーの仕事の幅は広がっていると以前他の勉強会でも聞いたことがあり、確かに上から降りてくる決定事項を作業のように進めるだけでは個人としてもチームとしても成長できません。この話を聞いて、今の自分の仕事への取り組み方や考え方に対してこのままでいいのかということを考え直すきっかけになった気がします。

ナショナルクライアントに選び続けられるための仕事術

勅使 純雄 さん
株式会社イークリエイト

メモ

お客様の業務をモデル化(抽象化)することで、お客様の業務の流れを理解しやすくなる。モデル化とは、同業種の仕事の共通項を取り出し、シンプルな工程図にすること。モデル化することで、お客様の仕事内容を理解しやすくし、強みなどのヒアリング力をUPすることができる。お客様に対して適切な提案ができるようになり信頼感を得られる。

ビジネスは「知的格闘技」。思考法などでマーケティングの設計や、駆け引きをしていく。WEBを含むデジタルマーケティングは頭脳戦を体験できる仕事。ただし、頭脳戦だけでなく顧客理解や組織を動かす戦略も必要。

デザインの力を信じたWebプロダクトへの提案

森田 かすみ さん  
有限会社アップルップル

メモ

デザイナー自身が、デザインの力を強く信じる。人が思うデザインの力はそれぞれだが、自分の中で納得解を見つけることが大切。森田さんが関わる a-blog cms は、磨くフィーズに入った。そのため、デザインがリーダーシップを持つべき。そのため、デザイナーが提案をしていくことで、デザインがリーダーシップを取れるようにしていった。提案を通すためのコツまずは、何気ない会話などから事前に共感を得ること。提案が通らなかったとき自信がなくなってしまうときもあるが、デザインの力をよく知っているのはだれだろう?と自身に問いかけると答えが出てくる。プロダクトの力を信じながらデザインの力を信じましょう。

デザイナーによる課題解決とイノベーションについて

長沼 耕平さん
トヨタコネクティッド株式会社

メモ

長沼さんのデザインに対する解釈は、「デザインとは、対象物に役割と目的を与え視覚化し
人々が認識し価値交換できるようにする行為。」

優れたデザインとは、英語圏における "Design" と日本における "Styling" を含んでいる(課題解決と視覚化が重なる部分)。
英語圏における "Design" とは、「課題解決の道具」でり、さまざまな分野の知識が必要。本質的な課題解決(都市や社会の問題、ビジネス課題、環境問題)をするものでもある。日本における "Styling"(デザイン) は、「視覚的・形状的な美しさ」を示している。

デザイナーが目指すところは、"technology" "styling" "design" が重るところ。「イノベーション」はテクノロジーと課題解決が重なる部分にある。

デザイナーと非デザイナーの違いとは、製品を作り上げる過程で何度も制作と批判(すること/されること)を繰り返すトレーニングを受けている点。

マーケティングには限界がある。市場調査やデータから導き出されるゴールには共通解がある。対して、デザインによる夢や未来想像から作り出されるゴールには共通解がない。マーケティングでは未来をつくることは出来ない。

デザインであれば、将来のあるべき姿から今の取り組みを見つけ出すこともできる。デザイナーが得意なことは「拡大解釈力」。与えられたままの課題を解決するのではなく、未来に到達している場所を思い描くことから逆算して今日の到達点をあぶり出す。

デザイナーが課題解決する方法とは、未来を描き出し逆算し、実践から学び取りながら、継続的に自己批評し続けること。
解決策を考え続け、アウトプットを出し続けることがデザイナーができる最高の課題解決。

健全なデザインの会話をする方法

長谷川 恭久 さん

メモ

「批評」と「批判」には違いがある。批判は、主観的な意見で(かっこ悪い)、その場の雰囲気で(なんか違う)、人格否定的な言葉(それダメ)。なので、批判は二転三転しやすく、学びがない。批評は、課題解決が主体。お互いに意図・文脈を共有し、思考する場となる。

批評するための土台は、目的(ビジネスゴール、ユーザーの目的)、言語(ニュアンス、イメージ)、原則(約束事、コンセプト)。

デザイナーは「これどうですか?」と聞くのではなく、デザイン意図を伝えること。

批評する時は、「前提(言葉・原則)に基づいて話す」、「答え・指示は避ける」、「人ではなく成果物を評価」、「いいところの共有もする」。まずは、前提の共有から始めること。

感想

今まで私の頭の中になかったインバウンド市場増加について、デザイナーやデザインのあるべき姿、デザインについての会話の仕方など、大変勉強になりました。スピーカのみなさま、ありがとうございました。また、懇親会では参加者の方々含めて、職場ではなかなか話題にならないようなことについても話すことができ、とても刺激的な1日となりました。ありがとうございました。
(会社のPCに一部メモをしたテキストファイルを忘れてきたので、今日か明日内容更新するかもしれません^^;)


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